家族ができました

人や音が怖かったけれど

少しずつ楽しいことが

増えてきました

ここでは野犬がうまれた経緯や、野良犬との違いなどを紹介していきます

野犬とは

もともと飼い犬として飼育していた犬が野良犬となり、野山で繁殖した犬のことです。

野良犬として捕獲され、新しい家族に迎えられる子もいますが、捕獲されにくい環境などがそろった緑地では年々繁殖して増えてしまっている現状にあります。

人が生活する地域まで野犬の群れが出てきてしまうことで、群れから吠えられた、群れに囲まれたといった問題もでてきています。

捕獲、収容されても野犬は人慣れしていないことが多いため、収容されたほとんどが殺処分となってしまう自治体もあるようです。

野犬が生まれた原因

飼い犬を手放して野良犬になった、飼い犬が離れてしまい迷子犬になった、そのような犬が野山に定住して繁殖を繰り返すことにより野犬が増えていきました。

野犬が多い自治体がなにも対策をしてこなかったわけではありません。野犬が増えやすい地域は、比較的逃げ場があり捕獲が難しい環境が重なっています。

また、よかれと餌付けをする方がいます。野犬にとって餌をもらえることで食料の心配はなくなりますが、その一方で空腹になることのない野犬は捕獲器に捕まりにくくなります。

そのようにして、さらに野犬が増えることにつながってしまっている現状もあります。

野良犬と野犬の違い

元飼い犬や迷い犬が、飼い主がおらず放浪して飼育されていない状態を野良犬といいます。昔はよく野良犬を見かけることがありましたが、現在は野良犬をみかけることは比較的少なくなりました。

野良犬は単独で行動していることが多いのに対し、野犬は群れをなして生活しています。基本的に人間とは距離をおいて生活していますが、食べ物を得るため住宅地に姿を見せることも増えています。

野犬の性格

野犬は群れで生活する習性が強く残っていることから、犬同士での社交性は優れている子が多いといわれています。警戒心の強い子が生き残って繁殖を繰り返しており、反対に人や生活音に対しては臆病な反応をする子が多い傾向にあります。

目が見えない乳飲み子のころから育てた子でも、次第に人に対する警戒心が出てくる場合もあるといいます。小さいころから人に触れる機会が多い子でも大きくなるにつれて警戒心が強くなることもあり、環境や生い立ちによるものだけではなく本来持っている気質的な部分も大きいようです。

元野犬の子は家族と認識した者には、とてつもない信頼と、限りない愛情を示してくれます。上記は野犬の子のよく見受けられる性格をあげていますが、その子の特性や生い立ち、環境(先住犬の有無や在宅状態など)、社会化のタイミングや状況によっても大きく変わってきます。

元野犬の子を飼い始めたら

ダブルリードやショルダーリードを

臆病な性格から、何かしらの刺激で突発的な動きをしてしまうことがあります。そのような場合にダブルリードやショルダーリードで外出することをおすすめします。

ダブルリードはリードをふたつかける方法です。手に持つリードで離れてしまう不安がある場合に万一ひとつのリードが離れても、片方のリードがひっかかるように工面しておくと安心です。ひとつを首輪に、もうひとつをハーネスにといった具合に使うことで、後ずさりした際に首輪などが抜けてしまうということがあっても、もう片方のリードでコントロールすることができます。

リードを肩掛けすることができるショルダーリードというものもあります。肩掛けとなるため、両手が自由に使えるメリットがあります。 ヒモに手を添えておくと手に持つタイプのリードのようにコントロールや指示を伝えることができます。